地域おこし協力隊募集について

地域おこし協力隊募集について

「地域おこし協力隊」とは、人口減少や高齢化等が著しい地方で、主に都市部より地域外の人材を積極的に受け入れ、地域の産業に従事しながら課題に向き合い、活動を通して地域の活性化に取り組む人材の移住・定住を図るとともに、地域力の維持・強化を目的とした制度です。

福島市では、福島市飯坂町(飯坂温泉)に移住して、飯坂町の活性化に取り組む人材として、「地域おこし協力隊員」を募集しています。

参考1:一般社団法人 移住・交流推進機構「地域おこし協力隊」

参考2:ふくしまで働く-地域の担い手地域おこし協力隊・復興支援員 募集・情報サイト

目次

〇福島市飯坂町について

■飯坂町の産業

■飯坂町での暮らし

■飯坂町の歴史・文化・自然など

〇飯坂町の課題

■少子高齢化と人口減少

■地域活動の縮小

■産業の衰退

〇いいざかサポーターズクラブの取組み

■着地型観光の推進

■空き家・空き店舗対策

〇現隊員の活動状況

〇協力隊着任後の活動について

〇募集要項

〇お問合せ

福島市飯坂町について

“福島市略図”

飯坂町(いいざかまち)は、福島県の県庁所在地である福島市の行政区に含まれます。

福島市北部に位置し、飯坂・湯野(ゆの)・東湯野(ひがしゆの)・平野(ひらの)・中野(なかの)、茂庭(もにわ)の6つの地区で構成されています。

飯坂・湯野地区は約40件の温泉旅館やホテル、9つの共同浴場、飲食店や居酒屋が並ぶ商業地区です。

平野地区や東湯野地区は田畑や果樹園が広がる農業エリアで、特に平野地区は住宅地も多く、人口も比較的に多いエリアとなっています。

中野・茂庭地区も同じく農業が盛んですが、山林の占める面積が広く、かつては狩猟や林業など自然と共生する生活様式や、峠を越える旧街道の歴史が残されています。

飯坂町の産業

飯坂温泉発祥の地「鯖湖湯(さばこゆ)」”

飯坂町の中心部は、町を縦断して流れる摺上川(すりかみがわ)沿いに並ぶ温泉旅館・ホテルを中心に、共同浴場や飲食店・商店が点在し温泉街を形成する商業が盛んなエリアです。

温泉の泉質は弱アルカリ性で、日本で初めてラヂウム線が発見されたことから、飯坂温泉では温泉玉子を「ラヂウム玉子」と呼び、お土産として大変人気です。

菓子店も多く、それぞれが工夫を凝らした和菓子や洋菓子を販売しています。

 

かつて夜の歓楽街だった名残から居酒屋やスナックなど飲食店も多く、ランチ営業の店舗が比較的に少なかったですが、当法人が運営するoncaféをはじめ、近年は少しずつ昼間営業しているお店も増えています。

“果樹園は春に色とりどりの花を付けます”

温泉街の周辺部は田畑が広がり、さくらんぼや桃、梨、ぶどう、リンゴ等々、年間と通して産出されるフルーツが特産品となっています。

かつては山間部を中心に林業や炭焼きなども盛んで、養蚕が地域産業の中心だったこともありました。

飯坂町での暮らし

飯坂町を含め福島市は、山々に囲まれた盆地で、夏は暑く、時には気温が全国1位となることもありますが、福島市中心市街地に比べ、飯坂町内は平均1~2度気温が低いです。

“雪景色の鯖湖湯”

冬は降雪もあり、特に飯坂町は冬季期間中に2~3日は除雪が必要となるくらいの雪が積もります。

福島市中心市街地にあるJR福島駅は、東北新幹線や山形新幹線、東北本線、奥羽本線が停車する東北の玄関口です。

JR福島駅から、私鉄「福島交通飯坂線」に乗り換え、約20分の終着駅が飯坂温泉駅です。

交通の便も良いことから、飯坂町は福島市中心市街地のベットタウンとしての機能もあり、人口も比較的に多く、町内にはそれぞれ3つの小・中学校があります。

飯坂地区には、大型スーパーやドラッグストア、ホームセンターに加えて、精肉店や八百屋、雑貨店、洋品店、薬局、製パン店、医院、美容室、歯医者等もあり、日常の生活に不便はなく、移住先としても人気です。

なお、町内にある9つの共同浴場では、200円~300円の料金で温泉に入れます。

飯坂町の歴史・文化・自然など

“上岡遺跡と出土された「しゃがむ土偶」”

飯坂町では、これまで縄文時代の遺跡がいくつも発掘され、2世紀頃には日本武尊が東征の折に立ち寄ったとも伝えられています。

“医王寺の義経と佐藤兄弟の像”

また、源義経の家臣であった佐藤継信・忠信兄弟の活躍と悲話が遺され、後に松尾芭蕉が、その物語を辿り飯坂町を訪れ、奥の細道に当時の様子を記しています。

“飯坂温泉駅前の松尾芭蕉像”

明治から昭和にかけても、正岡子規や与謝野晶子をはじめ多くの文人が創作活動に訪れています。

県境の山間部より流れ出る清流・摺上川や小川は、自然豊かな景観を作り、同時に農業を支える大切な水源です。

摺上川ダム

平成17年に、摺上川中流の茂庭地区にダムが完成し、福島県北エリアの3市3町に水道水も送っています。

かつて林業が盛んだった頃までは、山間部に狩猟や採取による自然に根差した生活様式も残されていましたが、現在はほとんどが失われています。

“けんか祭りの様子”

毎年、各地区で神社毎のお祭りも行われており、飯坂地区の秋の例大祭は、通称「けんか祭り」とも呼ばれ、担ぎ屋台同士がぶつかり合う大変に勇壮なお祭りです。

飯坂町の課題

少子高齢化と人口減少

日本全国の地方と同様に福島市ならびに飯坂町でも少子高齢化と人口減少が進んでいます。地域の課題というよりは、その前提と捉えられています。

地域活動の縮小

人口減少に伴い、町内会活動やお祭り・消防団活動等の地域活動の維持が困難となりつつあり、それにより地域の人間関係が薄れ、さらに地域活動が縮小しています。

産業の衰退

飯坂温泉街は、明治時代頃から歓楽街として発展し、昭和中期には120件の旅館・ホテルが軒を連ね、東北最大規模の温泉街となりました。

高度経済成長が終了しバブルが崩壊した頃から、旅行形態の変化や嗜好の多様化など様々な要因により、宿泊客が減少し、現在町内の旅館・ホテルの数は40件を下回るほどになりました。

それに伴い、町内の商店や飲食店の廃業による空き家・空き店舗が増え、廃墟となった旅館やホテルと合わせて、町全体が寂れた雰囲気となっています。

高齢化による担い手不足や国際市場化による価格競争の激化と原料の高騰等の様々な要因により、農業も衰退しており、町内には耕作放棄地が目立つようになってきています。

いいざかサポーターズクラブの取組み


NPO法人いいざかサポーターズクラブは、住んで歩いて楽しいまちを目指して福島市飯坂町をおおいに盛り上げてもっと良いまちにしようと考えている人たちが集まる共通の場(ステージ)です。主に飯坂町のまちづくりに関する事業や活動を行う特定非営利活動法人です。

【参考:当法人について】
https://iizakasupporters.com/aboutus/

当法人は、課題解決に向け、空き家・空き店舗を活用したカフェの運営や、地域資源を活用した観光産業の育成など、住民主体のまちづくりを長期的な社会事業として実行することを目的に活動しています。

空き家・空き店舗対策

茂庭っ湖スープカレー“oncaféで人気の茂庭っ湖スープカレー(ダムカレー)”

飯坂温泉街中心部の空き店舗を活用したカフェ「oncafé(オンカフェ)」を運営し、地域の特産品を活用したメニューなど、飯坂町ならではの美味しいグルメを提供するスポットとして、たくさんの方にご好評をいただいております。

さらに令和5年11月には、現職の地域おこし協力隊員と共に、町内の空き店舗を活用したカフェ「oncafé totsuna」を新たにオープンし、現在、協力隊員が店長となってカフェを運営しています。

oncafé totsuna

着地型観光の推進

“摺上川ダム湖でのカヤック・ツアー”

観光の活性化に向け、飯坂町の地域資源である自然や歴史、文化、地域の多様な人材等を観光に活かす体験観光ツアー(着地型観光)として、カヤックツアーサイクリング上生菓子づくり(練り切り)等、様々なアクティビティを行っています。

現隊員の活動状況

現在着任中の協力隊員の活動の様子は以下のページをご覧ください

地域おこし協力隊員の活動の様子

地域おこし協力隊着任後の活動について

協力隊員として着任後は、いくつかのメニューの中から活動に取り組んでいただきます。あるいは、飯坂町の概要や課題を把握したうえで、応募者提案による活動も可能です。

協力隊員としての任期を有意義にするためにも、事前の相談をお勧めします。

活動メニュー例

(1)アクティビティの企画運営による観光誘客

当法人が実施するアクティビティ「カヤックツアー」等の拡充を図るとともに、新たなアクティビティの企画運営を行うことで、飯坂地区としての魅力を発掘し、新たな着地型観光事業として発展させることで誘客促進を目指す。

(2)養蚕や絹織物の復刻を目指し、新たな地域特産品としての製品化

地区内で養蚕や絹織物産業の復刻を目指す「工房おりをり」と連携し、地域の新たな特産品として絹織物や古代織の製品化を目指す。

(3)地域の特産品を活用した新メニューを開発・空き家を活用した起業、出店

茂庭っ湖スープカレー

飯坂地区の当法人が運営するカフェ「oncafé(おんかふぇ)」ならびに「oncafé totsuna(おんかふぇとつな)」は、地域の活性化を目的に空き店舗をリノベーションしたカフェです。

地域の特産物を活用した新メニューを開発するとともに、地区内の空き家を活用した起業や出店を目指した取り組みを行うことで、地域の新たなコミュニティスポットとしての自立を目指します。


また、地域のイベントやお祭り等にも積極的に参画していただき、住民としてたくさんの方と交流し、期間終了後も継続して飯坂町に居住していただけるように、福島市と協力してサポートしてまいります。

当法人では、活動を通して地域の様々な課題に向き合い、飯坂町の活性化に取り組む人材を「地域おこし協力隊」として受け入れ、生業づくりと定住に向け伴走します。


“現隊員のインタビュー動画もぜひご覧ください”

応募前から活動内容や生活面などのご相談を承ります。

リモートでのご相談も歓迎しますので、興味のある方はお気軽にお問合せください。

詳しい要項や条件、応募方法については、福島市のホームページをご覧ください。(※当法人では応募を受け付けておりませんのでご注意ください。)

ぜひ一緒に飯坂町の活性化に取り組みましょう。

福島市 地域おこし協力隊 募集要項

年齢 概ね40歳未満が望ましいが、経験により年齢は問わない
性別 不問
現住所 生活の拠点として次に掲げる都市地域に住民票があり、隊員決定後、生活拠点と住民票を福島市内に移すことができる方。

①3大都市圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県及び奈良県)のうち、過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)、山村振興法(昭和40年法律第64号)、離島振興法(昭和28年法律第72号)及び半島振興法(昭和60年法律第63号)に指定された地域(以下「法指定地域」という。)以外の都市地域

②3大都市圏以外の政令指定都市(札幌市、仙台市、新潟市、静岡市、浜松市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市及び熊本市)のうち、法指定地域外の都市地域

※詳しくはお問合せください

その他 ①地域おこし活動や福島市での定住に意欲があり、地域住民、関係団体とともに積極的に活動できる方。

②普通自動車免許取得者で、自動車を所有、または着任までに用意することができ、運転して業務に従事できる方。

③パソコン(ワード、エクセル、インターネット、Eメール)の基本操作ができる方。

④TwitterやInstagramなどのSNSアカウントを作成し操作できる方。

欠格条項 ①地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方。

②禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者

③福島市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者

④日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者

求める人物像 ①心身ともに健康で明るく、何事にも全力で取り組むことができ、協調性と主体性がある方。

②地域活性化に興味と意欲があり地域住民と協力しながら活動に取り組める方。

活動内容 (1)飯坂地区の特産品開発・製造販売

①新たな特産品を開発、または特産品の掘り出しや磨き上げを行う。

②開発、ブラッシュアップした特産品の製造、販売に携わる。

(2)空き物件を活用した特産品販売場所の店舗化

①地区内の空き物件を調査し、特産品販売等の店舗として使用するために整備する。

②開業後の店舗の運営を行う。

(3)地域住民との信頼関係構築

①地域全体で行うまちづくりの取り組みに参加する。

②地域に積極的に足を運び地域住民と話す機会をつくる。

活動目標 【年次ごとの活動目標】

<1年目>受入団体や他の地域活動団体と協力して活動を行い、地域資源や地域課題について学び、地域の特性を知る。

<2年目>事業に必要な知識や経験の習得、地域活動を通して定住に向けて、多種、多様な社会的関係を構築する。

<3年目>定住に向けた事業を具体化し、試験的なモニター事業やイベント等の実施を通して、定住するための事業内容を確立する。

募集人数 1名
活動場所 福島市飯坂支所及び飯坂地区
賃金身分 ①身分 福島市の会計年度任用職員

②賃金 月額190,900円(ほか期末・勤勉手当あり) 参考:年収310万円程度

※他に、市による家賃負担(6万円限度)など活動支援(最大200万円)あり。「10.待遇・福利厚生」を参照。

任用期間等 任用の日から概ね1年以上、3年未満
勤務時間 勤務日数は週5日とし、勤務時間は実働7時間45分とする(休憩1時間)。
休日・休暇 休日は4週あたり8休とする。休日に勤務した場合は、平日の勤務に振り替えるものとする。休暇については市の規定により付与するものとする。
待遇
福利厚生
①社会保険については、健康保険(協会けんぽ)、厚生年金、雇用保険に加入します。なお、勤務実績によって共済組合に加入する場合があります。

②月額報酬に加え地域おこし協力隊活動に要する経費に対し、市から予算の範囲内で支援します。

③活動期間中の災害補償等は、当初の任用から1年間については、「市町村議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例(昭和54年福島県市町村総合事務組合条例第16条)」の定めにより補償し、当初の任用から1年を超えた時点から地方公務員災害補償法(昭和42年法律第121号)の定めにより補償いたします。

④隊員は原則として飯坂地区に居住しなければなりません、賃料等は月額60,000円を上限として市が負担します(光熱水費等生活に必要な費用は隊員負担となります)。

⑤活動に使用するパソコンを貸与いたします。

⑥その他、活動には隊員所有の自家用車を使用しますが、ガソリン代は活動旅費、活動に要する消耗品及び隊員の研修費用等については予算の範囲内で支給いたします。

⑦引っ越しに必要な経費は隊員の負担とします。

⑧生活備品等は各自でご持参ください。

募集期間 令和6年7月3日(水)から令和6年8月30日(火)まで※必着
応募方法 次の書類を福島市地域共創課まで持参または郵送により提出してください。

①地域おこし協力隊申込書

地域おこし協力隊募集要項(PDF:452KB)

地域おこし協力隊申込書(PDF:130KB)

地域おこし協力隊申込書(ワード:67KB)

誓約書(PDF:70KB)

②住民票(募集開始日以降のもの)

③普通自動車運転免許証の写し(表・裏コピー)

④誓約書(記入・押印のこと)

※ご提出いただいた書類は返却いたしません。あらかじめご了承ください。

【福島市 地域おこし協力隊員募集のお知らせ】

選考方法 ①第1次審査 書類選考

地域おこし協力隊申込書による書類選考のうえ、合否を文書で通知します。

②第2次審査 面接選考

第2次審査の日時・場所は、第1次審査の結果通知時にお知らせします。

③最終選考結果の通知

最終選考結果は、第2次審査終了後に文書でお知らせいたします。内定通知を受けた方へ住居・活動内容・雇用手続等の連絡をいたします。

※選考にかかる費用等は、すべて応募者の負担になります。

現地確認 地域おこし協力隊としての活動等をご理解いただいたうえで着任していただくために応募された方には現地の確認をお願いしております。

担当職員が現地案内をさせていただくことも可能です。ご希望の場合は下記問い合わせ先までご連絡ください。

活動開始日 最終選考結果通知後における隊員の各種手続きが完了後(概ね1~2ヵ月程度)、着任いただく予定です。なお、移住の準備等に時間を要する場合は、協議のうえ着任時期を決定します。
お問合せ
お申込み
福島市政策調整部地域共創課地域振興係

〒960-8601 福島県福島市五老内町3番1号

電話番号:024-525-3731
FAX:024-536-9828
E-mail:katsudo@mail.city.
fukushima.fukushima.jp

 

お問い合わせ

※件名に「地域おこし協力隊について」とご記入ください


    ※ドメイン@iizakasupporters.comからのメール受信ができるよう設定してください

    特定非営利活動法人いいざかサポーターズクラブ事務局
    〒960-0201 福島県福島市飯坂町字湯沢26番地
    TEL 024-529-6125  FAX 024-529-6126

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