万世大路(萬世大路)・二ツ小屋隧道について

万世大路・二ツ小屋隧道について

<目次>

■万世大路の変遷

■万世大路復元への取り組み

■万世大路(二ツ小屋隧道)を訪問する皆様へ

■スノーシュー体験プログラムについて




万世大路の変遷

福島市と米沢市を結ぶ道は、旧来の米沢街道が不便だったことから、当時の福島県第3区(現福島市飯坂町)長だった立岩一郎が県に進言して、明治7年に栗子峠を越える中野新道として開発が始まりました。

(二ツ小屋隧道 菅原白竜 福島県立図書館)

一方、山形県では明治9年に山形県令(当時の県知事)三島通庸の発令により、米沢~福島間を結ぶ刈安新道を開発していました。

新道の開発には幾多の困難がありましたが、明治14年には全長870mの日本初の長大トンネル「栗子隧道」や「二ツ小屋隧道」など異例の大規模工事を含め全線が開通しました。

※隧道(ずいどう)=トンネル

開通式には明治天皇をお迎えして、「萬世ノ永キニ渡リ人々ニ愛サレル道トナレ」という願いをこめて「萬世大路(ばんせいたいろ)」と命名されました。

昭和に入り車の通行が可能なように拡幅され、さらに第二次世界大戦後には一級国道13号に指定された後、冬季閉鎖の解消と増加する交通量に対応するため、昭和41年には東西の栗子トンネルの完成とともに県境付近の経路が大きく変わり「栗子ハイウェイ」と称された現在の道路となりました。

(*資料提供 国土交通省東北地方整備局 福島河川国道事務所)

平成には、冬季間のより安定した通行のため、東北最長となる栗子トンネルを含め東北中央自動車道が開通し、福島米沢間の往来がさらに便利になっています。

万世大路についてさらに詳しい情報は、下記ホームページをご覧ください。

 

【参考ホームページ】

<福島市 万世大路について>

<福島河川国道事務所>

<万世大路研究会>

<大滝会 わが大滝の記録>




万世大路復元への取り組み

福島県福島市飯坂町中野の旧万世大路(旧国道13号)は、昭和41年の新道開通後に廃道となり、現在は公に管理されていません。

年間を通して有志のボランティア作業により、旧道ならびにトンネル跡地(二ツ小屋隧道・栗子隧道)が発掘され、多くの方に知られるようになりました。


(それぞれ有志の会の皆様による講演会や勉強会のポスター)

 

また、福島市万世大路を守る会の方々による整備状況の様子をインスタグラムでご覧いただけます。

https://www.instagram.com/32z5299to/

 
YouTubeでは、福島市万世大路を守る会の代表岡部達也さんが、万世大路への思いをお話しされています。

 

万世大路を訪問する皆様へ

福島県福島市飯坂町中野の旧万世大路(旧国道13号)は、昭和41年の新道開通後に廃道となりました。

※現在、管理者が定められていません。

年間を通して有志のボランティア作業により、旧道ならびにトンネル跡地(二ツ小屋隧道)が整備され、多くの方が訪れるようになりました。

近年、冬季期間の二ツ小屋隧道内は崩落個所から流れ出る水が凍り、巨大な氷柱が見られ見物者が急増し、国道13号線のチェーン着脱所への駐車や見物者による事故などの問題が浮上しています。

安全な利用について、関係機関との連携を図り情報共有及び情報の発信を行う必要があります。

現在、関連団体と行政機関において管理運営について協議を行っていますが、多くの方に万世大路について知り、来訪していただける場所として守り続けるため、下記注意事項を厳守して下さい。

 

冬季期間の付近の駐車について

①国道13号線 東栗子トンネル福島側の待避所は、除雪車両の転回や廃雪のため駐車禁止です。

②二ツ小屋駐車帯(中野チェーン着脱所)は、通行車両がチェーンの脱着やスタック時の待避所となっているため、同様に駐車禁止となっております。

③冬季期間に万世大路・二ツ小屋隧道を訪問する際は、タクシーをご利用いただくか、自家用車の場合は降車後、すみやかに車両を移動し、付近への駐車は避けてください。

■タクシーマルイチ 電話:024-542-3336
■あづまタクシー 電話:0120-227-101

④積雪時の付近の道路の歩行は、除雪作業のため大変危険です。除雪作業の妨げにならないようお控えください。

入山について

①入山に際しては、すべて自己責任となります。

②山の天候は変わりやすいので入山する時間は早朝から、14時頃までには下山してください。

③遅い時間に入山する者を見かけたときは、注意を促してください。

④事前に気象情報を確認し、警報や注意報発令時には入山しないでください。

<参考1:福島市と米沢市の週間天気予報>
※市街地の予報です。峠付近と異なる場合があります。

+17
°
C
+19°
+10°
福島市
火曜日, 18
水曜日
+16° +
木曜日
+18° +
金曜日
+20° +
土曜日
+21° +11°
日曜日
+22° +11°
月曜日
+14° +
7日間の天気予報を見る

+15
°
C
+15°
+
米沢市
火曜日, 18
水曜日
+13° +
木曜日
+15° +
金曜日
+19° +
土曜日
+20° +10°
日曜日
+21° +11°
月曜日
+13° +
7日間の天気予報を見る


<参考2:福島河川国道事務所 道路情報ライブカメラ>

福島河川国道事務所

 

⑤入山時には傷害保険に加入し、季節に応じて必要な装備を用意してください。

(例)登山靴、長袖、長ズボン、レインスーツ、帽子、虫よけ、クマ鈴、携帯ラジオ、救急用品、ヘッドライト、ヘルメット、(冬季)かんじき、スノーシュー、アイゼン等

⑥隧道内の崩落・凍結箇所へは近づかず、氷柱には触れないでください

⑦緊急時は警察・消防へ連絡してください。

 

※さらに安全な登山については、日本山岳ガイド協会が発行するハンドブックをご参照ください。

【参考:公益社団法人日本山岳ガイド協会 安全登山ハンドブック】
http://www.jfmga.com/handbook.html




 

自然環境保護等について

①植物採取はしないでください。

②不法投棄はしないでください。

③野生動物(クマ・サルなど)が出ますので、クマよけの鈴など着装してください。

④動物にはエサを与えないでください。

⑤ゴミは持ち帰るようにしてください。ゴミを見つけた場合は拾って持ち帰るようにしてください。

⑥喫煙の際、吸い殻は必ず消すとともに投げ捨てないでください。

⑦枯れ草等の火災が起こりやすい場所では、たき火をしないでください。

⑧福島県の渓流釣りは東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、多くの河川で禁漁を余儀なくされています。

 


※このページは下記団体による「万世大路・二ツ小屋隧道 安全利用の手引き」を元に制作しました。

 

令和5年12月11日 更新

二ツ小屋隧道保存会
万世大路を守る会
大滝会
万世大路研究会
飯坂町史跡保存会
NPO法人いいざかサポーターズクラブ
福島市フルーツラインエリア観光推進協議会

万世大路スノーシュー体験プログラム

いいざかサポーターズクラブでは、冬季期間にスノーシューで二ツ小屋隧道を目指して歩くアクティビティを実施しています。

詳しくは下記リンク先をご覧ください。

万世大路スノーシュー


特定非営利活動法人いいざかサポーターズクラブ事務局
〒960-0201 福島県福島市飯坂町字湯沢26番地
TEL 024-529-6125  FAX 024-529-6126

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