<目次> ※テキストをクリック(タップ)すると、それぞれの項目へ移動します。 〇自分を知る |
キャンプブームによりアウトドアに親しむ機会が増え、カヤックやカヌー、SUPなど水辺のスポーツやアクティビティを楽しむ方も増えています。
人気の一方で、毎年、残念な水難事故の発生が後を絶ちません。
“令和5年夏期における水難の概況-警察庁生活安全局生活安全企画課より”
いいざかサポーターズクラブでは、これまで10年以上にわたってカヤックやSUP、子ども達との外遊びを通して、水辺での活動を続けてきました。
ここでは特に川や湖など、自然の中での水遊びにおける注意点をまとめました。
遊びに行く前に、ご参考にしていただけると幸いです。
遊びに行く前の準備
自分を知る
アウトドア活動のときは、日常生活に比べ体力を使う場合が多いです。
特に水辺での活動においては、一定の泳力も必要となります。
ご自身がどの程度の体力を持ち、泳げるかを知っておきましょう。
スポーツジムやプールで確かめるほか、アウトドア体験ツアーなどに参加するのも一つの手です。
当法人でもカヤックやSUP体験ツアーを行っておりますので、ご自身で始める前に一度ご参加ください。
遊ぶ場所を決める
川や湖、海など自然の遊び場である水辺にも、地域によって利用のルールやマナーがあります。
たいていはインターネットやSNSで事前に情報を得ることが出来ますので、検索機能を利用して調べましょう。
〇利用可能期間
〇アクセス方法や駐車場の有無
〇利用申請の要否や申請方法
〇禁止行為やマナーなど
遊びに行く場所が決まったら、初めての場所なら下見が必要です。
実際に行ってみないとわからないことも、たくさんあります。
いざ、当日行ってみたら遊べなかった、などと言うことの無いように、事前に下見をしましょう。
摺上川ダム湖の利用方法については、下記をご参照ください。
一人ではいかないようにしましょう
自然の中に出かける際には、必ず1人ではいかないように心掛けましょう。どんな慣れた方でも、最初は指導を受けて活動しています。
「自分は大丈夫」と思った方が、必ずと言って良いほど事故を起こすことが多いです。
友人や知人、ご家族の方などと複数名で出掛けましょう。
必要な用具について
水辺で遊ぶために必要な服装や装備を揃えましょう。
服装
遊ぶ際には、日焼けやケガの防止のため、長袖のラッシュガードやレギンス(トレンカ)を着用し、なるべく肌の露出を控えましょう。
綿(コットン)素材の物は乾きにくく、濡れると体温の低下を招きます。ポリエステル等の乾きやすい素材の物を着用しましょう。
足元は、裏が滑り止め加工されたマリンシューズや、かかとが締まるタイプのサンダル、スポーツ用のスニーカーがおススメです。
ビーチサンダルや樹脂製のサンダルは流されやすいので危険です。
水辺は滑りやすい場所がいくつもあります。購入する場合は、滑りにくいか、サイズが適当か、など現物を確認して購入しましょう。
ライフジャケット(PFD)
川や湖、海で遊ぶ際にはライフジャケット(PFD)を必ず着用しましょう。
購入の際には使用目的や自分の体に合っているか、専門店などで教えてもらうと良いです。
また初めて使う前に、実際に着て水に浮いてみましょう。
いざという時に慌てないように、着用した際、どのような作用が自分の体に働くかを知っておく必要があります。
救急用品
ドラッグストアやホームセンターで救急セットが販売されています。
もちろんご自宅で常備している物でもOK
濡れないようにドライバッグ等に入れておくと安心です。
救命用具(レスキューギア)
〇スローロープ
水辺の活動に使うロープは、切れや擦れに強く、ロープを収納するバッグも含め水に浮く素材です。
〇カウテール
カヌー・カヤック本体やパドルが流されないように、一時的に自身と繋げることが出来るほか、同僚を牽引する場合に使う道具です。
〇リーシュコード
SUPの場合は本体に大抵付属していますが、ない場合は別途購入してください。SUPボード本体と自身を繋ぎ、流されないために必要な道具です。
〇エマージェンシーコール
緊急時に慣らす笛です。水辺で使用する物は、濡れても音が鳴るようにできています。
遊びに行く当日
行き先を伝える
お出かけ前に、ご家族など身近な方へ行き先を伝えましょう。
体調が悪い時は中止する
体調がすぐれない場合はもちろん、なにかちょっと気が向かない時も、行かない勇気を持ちましょう。
睡眠不足やアルコールの入った状態での水遊びはもっての外です。
利用申請書を提出する
遊ぶ場所によっては、申請書の提出を義務付けている場合があります。必ず管理者に申請書を提出しましょう。
天候の確認
近年、気象変動による災害が全国で多発しています。
常にスマホのアプリ等で気象情報を確認するよう心がけ、天候の急変に備え、予報によっては中止・中断をしましょう。
雷鳴が聞こえたときは、屋内や車内に緊急避難!
風の強い日もカヤックやSUPは中止しましょう。
遊ぶ場所の確認
遊び始める直前にも、現地の確認をしましょう。
下見と日数が離れれば離れるほど、状況は大きく異なる場合があります。
自分たち以外に利用している方々ともコミュニケーションをはかり、お互いに気遣いながら遊ぶのも野外での安全対策の一つです。
使う道具の確認
いざという時に、必要な道具が使えなければ意味がありません。直前に道具の確認を行いましょう。
準備運動
遊ぶ前には準備運動をして体をほぐしましょう。
水に慣れる
水に入る前に、心臓の遠い所から手足、首の順番で水に濡らし、温度差によるヒートショックを予防します。
最後に
ここまで、水辺の活動で考えられる最低限度の安全対策について記載しました。
詳しくは、ぜひ下記リンク先も合わせてご覧ください。動画での解説もあり、とても参考になります。
加えて、野外活動に関する安全講習会は、実際に体を動かしながら学べることから、より身に付きやすいので、ぜひ受講してみてください。
それでは、楽しいアウトドア・ライフを!
参考リンク
・子どもの水辺サポートセンター(公益財団法人河川財団)
・川の防災情報(国土交通省)
・水辺の安全 Swim & Survive(公益財団法人日本財団、公益財団法人日本ライフセービング協会)
(講習会)
・cone 自然体験活動推進協議会(特定非営利活動法人自然体験活動推進協議会)
・WMA野外災害救急法(一般社団法人ウィルダネスメディカルアソシエイツジャパン)
お問い合わせ
LINEの場合は以下よりお友達登録をお願いします。